レストラン植松です。
11月に入るやいなや、巷では気の早いクリスマスソングが流れ始め、いよいよ年末感が漂い始める今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
グリーンヒル八ヶ岳は休館に入ってから1ヶ月半が経ちますが、現在も館内は足場が組まれ、資材が積まれた状態になっていて、営業再開まではもう少し時間がかかりそうなので、今しばらくお待ちください。
さて、秋もすでに晩秋になりましたが、秋と言えばやはり「芸術の秋」ですね。
そこで今回のブログは美術館巡りをお伝えしたい思います。
まず向かったのは南アルプス市立美術館。
こちらの美術館では開館30周年記念として、10月1日より「愛と平和の祈り シャガール展」が開催されています(11月27日まで)。
シャガールはロシアで生まれフランスを拠点として活動した画家で、妻への愛や結婚をテーマにした作品や幻想的で豊かな色彩の作品を多く製作していることから、「愛の画家」「色彩の魔術師」と呼ばれています。
今回の展示ではシャガールが生涯にわたり重要なテーマとして取り組んだ、旧約聖書に基づく「バイブル」、イスラムの説話集を基にした「アラビアンナイトからの4つの物語」、などの作品があります。
展示品はリトグラフ(版画)の作品がほとんどですが、多くの人に作品を見てほしいというシャガールの思いが込められているそうです。シャガールは私の好きな画家の中の一人であり、間近で作品を見ることができるというこの上ない機会に恵まれ、実際に作品に触れてみてその色彩やタッチには只々感嘆させられる思いでした。
続きまして紹介しますのは、笛吹市の「山廬」です。
山廬は山梨県笛吹市出身の俳人、飯田蛇笏・龍太親子が生涯を過ごした居宅であり、蛇笏の別号でもあります。
6月から11月の間の特定の日のみ一般公開されており、11月は5日から9日の5日間、特別展として、蛇笏・龍太親子の「晩秋」を題材にした作品と盆栽作家の方の作品とのコラボ展が、「錦秋を彩る盆栽と山野草店IN山盧」と題して開催されました。
残念ながら室内は撮影禁止のため、作品の紹介はできませんが、室外の盆栽はOKとのことなので数点ご覧いただきたいと思います。
紅葉
ススキ リンドウ
リュウノウギク
蛇笏の句で印象的なのは小学生の頃、国語の授業で題材にあった
くろがねの 秋の風鈴 鳴りにけり
が記憶に残っていて、侘しさ、寂しさの中にも蛇笏の作風の格調高さが感じられる句です。
見学後は敷地内を散策させていただき、優雅なひとときを過ごすことができました。
それではまた次回。