レストラン植松です。
早いもので2022年も残すところ数日となりました。
皆さん、今年中に何かやり残したことはありませんか?
私もじっと胸に手を当てて考えてみました。
「はっ!そう言えば、まだ今年になってからプリン食べてねぇ!!」
というのは冗談ですが(とは言え、昨夜の晩飯のオカズも思い出せなくなる昨今、前回プリンを食べたのかがいつだったのかなど思い出せるはずもない…)。
まぁ良いでしょう、ここは今年初のプリンを食べに行きましょう。
実は先日、テレビのローカル局のニュースで、中央市のイタリアンレストランのプリンがP-1グランプリを獲得したと話題になっていました。
P-1グランプリとはプリンの全国ナンバーワンを決める大会で、コロナの影響のため今年が3年ぶり4回目の開催となり、10月29日に福井県の小浜市で行われました。
全国から18店が参加した大会で、グランプリを獲得したのが山梨県中央市のVenite(ヴェ二―テ)の「究極のなめらかプリン」。
早速行って参りました。
ヴェ二―テとはイタリア語で「おいで」を意味するそうで、気軽にお客様に来てほしいという店主の思いが込められているように、とても入りやすい雰囲気の店です。
入店したところで、ちょっとしたハプニングがありました。
受付の女性スタッフからいきなり名前を呼ばれたのです。
「植松さん…?!」
初訪問の店でいきなり名前を呼ばれたことでいささかうろたえた私。
「誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?」
脳内で「誰?」を連呼しつつ、頭の中のアドレス帳を急いで捲ろうと指をなめようとしたその瞬間…。
「私です、J子です」
「え?!J子?!」
偶然にも4、5年ぶりの再会となったJ子とは20数年前レストランスタッフとしてグリーンヒル八ヶ岳で一緒に働いていた間柄です。
「なんだ、全然わからんかった(笑)」
いやいや世間は狭いものですね。
互いに近況を報告しながら、席に案内されました。
店内は明るく落ち着いた雰囲気で、居心地がよさそうです。
王者の証が飾られています。
「テレビ見て来たんですか?」とJ子。
「そうそう、見て来たんだよP-1グランプリ」
渡されたメニューブックに目を通すと、やはり堂々と掲示されています。
本命のプリンはデザートとしていただくとして、メインディッシュは何にしょうかな。
私はパスタというと85パーセントの確率でぺペロンチーノを注文するのですが、今回は趣向を変えて「ジェノベーゼパスタ」を注文してみました。
何にせよニンニクが効いた料理が好きなんです。
こちらが運ばれてきたジェノベーゼ。
さすがパスタが自慢の店だけあって麺の湯で加減、味付けともとても美味しくいただきました。
そしてお待ちかねの「究極のなめらかプリン」
シェフが言うには材料には特にこだわりはなく、一般的な卵、砂糖、牛乳を使っているそうで、強いて特徴をあげるとすれば、味のバランスが取れていることだそうです。
そして味は決まったものの、プリンの硬さが決まるまでは試行錯誤を繰り返したそうです。
食べる前にJ子が説明してくれたのは、
「プリンにスプーンを入れた瞬間の感触と、口に入れた瞬間の感触の違いを楽しんで下さい」
ということでした。
ではまずスプーンを入れてみましょう。
「硬っ!!」
ちょっと気を抜いて入れたら手首を痛めてしまいました。
というのは冗談ですが、プッチンプリンと比較すると10倍くらい硬いのではないでしょうか。
そして、その硬さとはうらはらに口に入れた瞬間の滑らかさ、舌触りはかつてない触感で心地良く、前出のようにとてもバランスがよくおいしかったです。
テイクアウトの販売もあり、客足が絶えることはありませんでした。
おいしいプリン、ごちそうさまでした。
どうやら私の中のプリン魂が目を覚ましてしまったようです。
そして、今年初のプリンを食べることができて、無事年を越すことができそうです。
皆さま、良いお年をお迎えください。
それではまた次回。